2011年2月1日火曜日

見かけの医師不足

全国医学部長病院長会議が医学部新設に慎重な対応求める


こんな記事を読んだ。「医師の数を1.5倍にします」 民主党のマニフェストに書いてあった。
まえまえから思っていたが 医師の数が足りないことが主問題ではないのではないか?
資源活用の方法の問題である。


偏在化とかなんとかいろいろシステムの問題も言われているが
自分は核心は
マスコミの報道による国民感情操作によって起こった
ここ20年の医師のモチベーション低下


であると思う。マスコミへのリテラシー能力はいまだに足りないと思うが
20年前の日本国民は更に低かったと感じる。
医師だけがこの厄災を被っているわけではないが、
国民が医師との関わりをマスコミの誘導通りに(マスコミにその意識はないだろうが)
変革させたことによって 医師の平均モチベーションは著しく低下した。
結果困っているのは誰であろう日本国民である。


「やってられない」「裁判にならないように」という感情が薄ぼんやり浸透したことが
「見かけの医師不足」を作っている。
ここ20年の報道をうけて心の底から
「わが身を振り返って 患者さんのために日々精進いたします」
と悔い改めている医師にまずもって遭遇したことがないのである。
(おそらくマスコミもそれを目的として報道していない。)


個々の医師で見てみれば みな一生懸命働いている、毎日患者さんのために
なることがうれしい。 しかし全体を論じたときに医師全体のモチベーションは
下がっていると言わざるを得ないのではないだろうか??


医師不足 じゃあ増やしましょう 
では解決しない。 無駄な金が使われ、それこそ20年間マスコミが
作り上げたイメージの様なアホな医者が増え、
新設された学校へ臨床医が流れることで現場はさらに困るのだろう。


ニーズがあるから増やすでなく ニーズそのもののカスタマイズを図る
という発想はどうなのだろう?
即効性はないかなあ・・・。


うーん 
でもこれは一面的な見方なのだろうか??
確かに医療安全の意識はここ20年高まったことも間違いないし
馬車馬のように働いて健康を害する医師はおそらく減ってはいるだろう。


でもなあ・・・

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