2011年2月28日月曜日

2回目

復帰後2回目のオケ練習 
6年ぶりの飢えはまだまだ満たされることなく
飢えていたせいか昔より指摘される内容が
よくわかるような気がした。

ま・・・その分それを実行する能力は下がってますが・・・

体の使い方について、いろいろ工夫しながら
合奏してみるも、熱くなってしまってどうしても
左肩が上がる。硬くなる。

合気道で言うような「居着き」はおそらく音楽でも
忌むべきものと思うが、 こりゃあやはり難しいもんです。

冷静沈着な機械のような演奏がつまらないのは
言うまでもないのだが、

ヒートアップのアウトプットの仕方を間違えれば
右手のコントロールは効かなくなる。

コントロールの効かない右手に魂は宿らない。
難しいなあ・・・。でもこの辺も武道と共通している
んじゃないかなあ。

もりだくさん

週末は盛りだくさんになった。
まずは車。手狭になってしまった走行距離10万Kmのトルネオ
ついに買い替え。 じいじやばあばも乗っけていけるVOXY様に
しました。 

妻は値切りのプロである。「値切りや」としてデビューしてもいいの
ではないかと思うくらい。 
結局元の値段より40万以上安く購入・・・。
決算期とはいえ、、新車ですぜ 
「仕事」の様子は私には見てほしくないらしく
「仕事中」は子供をみているふりをして席をはずしていたが
うーん すごい。もらうならこういうヨメですな。

でかい買い物しました。うれしいですねー

ついでにお買いもの 本屋でムスコは1冊イモムシだけの
マニアック図鑑をほしいという。。。 
触ってるだけでかゆくなりそうな本だが月曜にお土産に
帰ってくることを約束・・・。

将来がたのしみなような・・・不安なような・・・
帰宅して新しい子供ベッドの作成 IKEAの商品、以前より組み立てやすく
なっている気がするなあ。


当直明けの父は 夜ごはん食べながらねてしまいましたー

2011年2月23日水曜日

Ball Valve Syndrome

バルーンタイプの胃瘻の患者さん。
繰り返す嘔吐 

バルーンが十二指腸にはまり込むこの
ball valve syndrome

がおこっていた。
名前が付いていたとは驚愕である。
知らないことがまだまだ多い。

pub medで
ball valve syndrome と PEGでひっかけてみたが
ヒットせず。
ball valve synd は胃内の腫瘍が十二指腸にかんとんした
症例や、心臓内の腫瘍が弁にかんとんした症例が
報告されていた。

大勝負


http://www.1002.co.jp/miura50/miura_recital.pdf

三浦先生がどえらいコンサートをするようです
これまで学生時代も 仕事に就いてからも
オーケストラをやっていた当時に先生からいただいた
言葉や姿勢がどれだけ自分を支えてくださっていたか・・・。
企画を聞いただけで鳥肌が立ちました。

先生ご自身が「大勝負」とおっしゃるこのコンサート
これはどうしても聴きに行かなくてはなりません。

2011年2月22日火曜日

再開通とtPA

◎確認事項に 急速な症状の改善がない とある。
いままで禁忌事項とごっちゃにしていたが、これは禁忌ではなく
再開通して症状が改善しても 依然中等症である場合などは
症例ごとのメリットデメリットを判断して とある。

◎ 頭蓋内腫瘍があっても 髄膜腫、ラトケのう胞などは禁忌として
扱う必要なし

◎外傷性硬膜外血腫の既往は3カ月たっていれば禁忌にしなくてよい

◎micro bleedsが禁忌に当たるかどうかはまだ結論なし
慎重投与 でよいか?

2011年2月21日月曜日

正確なNIHSS

結構鍛えられてはいるが意外と悩む採点である
本を買ったので復習。


◎質問 月と年齢だが、構音障害が強くて答えられないときは1点。とする。
◎命令 開閉眼と離握手、パントマイムも可能
◎注視 完全注視麻痺はOCR消失 意外と2点は少ないな
◎視野 全盲は3点
◎顔面 完全麻痺 3点 は末梢性顔面神経麻痺(つまりなかなかないな)
◎麻痺 ・意識レベルで3点の場合は自動的に4点
・健側からおこなう
痛み刺激は与えない(まちがってたわ)
◎失調 できないときは0点
◎感覚 昏睡患者は2点 掌、足先で評価しない。
◎言語 無言は3点
◎構音障害 無言は2点
◎無視 昏睡患者は2点

殆ど意識障害などでできないときには点数が上がるけれども
失調だけはできなければ点をつけない。

耳学問

マスターKDの耳学問

PRES: DWIはあまり所見がないが FLAIRだとはっきりhigh になる。

テンシロン じいさんばあさんはトータルで7,8mgにしたほうがいい。

偽りの性善説

ムスコの幼稚園のお母さんたちは仲がいいらしい
保護者会で一年の感想を話あったらそんな意見が多かったようだ。
「お母さん同士で仲が良くてうれしい」 などなど

そんな意見をきいて先生がいったらしい
「仲がいいのは素敵だけども 今後はいろいろあるかもしれないし
そうでなくてはならない ということもないですよ」

たぶん言葉は違うけどそんな内容。
なるほどなあ と思った。

いままで異様に仲の良かった女同士があっという間に
絶交する という場面を少なくとも2件見ている。

「あんなに信頼してたのに・・・裏切られた」みたいな。。。

異様なというのはこのセリフが信頼 といっていながら
信頼とは程遠いものであると感じるからである。

そもそも人は不完全であり、人と付き合うのはその不完全な
ところとぼんやり交わる面もあるのではないだろうか?
そういった絶交の背景にある人間観は
「この人は こういう人」という非常に許容範囲の狭い
境界明瞭なイメージなのではないだろうか?
「あなたのことを絶対的に信頼している」
これは 他者を思いやる言葉ではなく、勝手な
メルヘンであり、幼稚であり
その「信頼している人」への愛はないと感じる。
結婚式に行くと「愛は寛容である」というセリフをよく
耳にするが、「あなたのことを絶対的に信頼している」
というセリフはある意味その真逆なのではないだろうか?


そもそも徹底した自己分析のもとに他者を完璧な
人物として信頼する というアウトプットは出てこないように思う。
信頼 というのはその対象を完璧なものとして崇めることではない。

信頼していたのに・・ などというのは
自分にとって都合のよい人物像としては完璧な対象を作り上げている
だけではないだろうか?

「仲が良くなればよくなるほどそういったリスクが
出てくる」 ということを幼稚園の先生が感じているとすれば
それほど我々の世代の親は未熟 ということだろう。
昔もおなじかなあ・・・。

ゆっくり週末。

週末は実家へ行く予定であったが 実家の妹家でインフルエンザが蔓延し
中止となった。 急遽今後行く予定だったIKEA と 車さがしをする。 
当直やら発表やらで忙しい週末が続いていたので久々にゆっくりできた。

日曜の夜に「アイアンマン」をみる。
実は嫌いじゃないこういう映画。まさに日曜の夜らしい
雰囲気で落ち着く。

ちょいとフィギュアスケートをみて思った。
浅田真央、と安藤美紀 フリーのほうの演技しか見ていないが
安藤は浅田には遠く及ばない気がした。
そもそもフィギュアの様な音楽と舞踏を 競技にしてしまうのが
問題だと思うのだが、
浅田は演技。安藤は競技 その違いではないだろうか?
ギエムの様なバレーリーナでも ボルトの様なアスリートでもない。
フィギュアの人の立ち位置って難しいよなあ。

でも会場のあの手拍子なんかをみると 多くの人は
競技 ってことで見てるのだろうなあ。
だから安藤美紀が勝つのかなあ。

浅田真央もひょっとすると意識はせずにそういう演技が
できているだけなのかもしれない。  つまり天才なのかしら?

2011年2月18日金曜日

すごい風だ・・・

先週は週末が騒がしかったので今日までがやたら長く感じた。。
やっと週末である。
カラマーゾフの兄弟は終盤に入ってやたら読むスピードが上がる。

金原さんが上巻よむのに4カ月、一気に3日で中下巻
とかいていたが、上手く表現していると思う。
自分はというと他の本つまみながらとはいえ数カ月かかっているが・・・。

以前高校の友人のTAROが とてつもない本だ
といっていたが、確かに・・・。
岩波と新潮の両方で読んでいるから2回読んでいることになるのだが
ようやくその片鱗はわかりつつある。

ただ安易に感想を書けない(というよりまだわかっていないのだろうが)

2011年2月16日水曜日

チョン ミュンフン





Saint-saëns Symphony No.3 'Organ'' Mov4.  

Myung-Whun Chung, Radio France Philharmonic (BBC PROMS)


敬愛してやまないチョンミュンフンのお気に入り動画
ものすごいカリスマ性で東京フィルハーモニー交響楽団でも奇跡の
演奏を何度も聴かせてくれた。
たぶん東フィルにとっても特別だったと思うのだけど
日本の聴衆にとっても特別で、彼がいる演奏会はなにより会場の
雰囲気がいつもと全然違うのである。
期待感、興奮、緊張 振り出しの瞬間、1000人近い人の意識が
凝縮しているのが肌で感じられる。
2010年1月30日のオペラシティでのマーラーは忘れることができない。
妻が「たまには一人でいっておいで」と言ってくれていったうれしい演奏会
だったのだが
4楽章途中からなぜか胸が一杯になってしまって 
いつの間にやら涙がとまらなくなってしまった。
後輩の演奏や自身の演奏会では泣いてしまうことはあったのだけど
そうではない通常の演奏会で泣いてしまったのは初めてだった。
また是非たくさん来日してほしい。
というか同じ時代に生きていられてうれしい。
BBCのPROMSも死ぬまでに一度体験してみたいコンサートだ。

対立構造

以前電車内で吹奏楽部らしい高校生が他のパートの文句を言っていた
という文章を書いた。

その時は怒りのボルテージを上げて対話することの危険を書いたが

ある集団で怒りを感じる、もしくは上手く自分の思うように集団が
向かっていない憤りを感じる原因のほとんどは温度差 だろう。

「俺はこんなに頑張っているのにあいつは・・・」

その怒りは徐々に
自分と同じようにやらないと集団はよくならない
という集団の中における ある意味完璧な正義感を生み出す。

その正義感が生み出す行動はおよそは
粛清、批難 「あいつがあんな態度だからうちの集団がだめなんだ」
そういったもので

それは対立構造を生み出す。

それらが時代の流れの中で上手くアウフヘーベンされて
その集団をブラッシュアップすることは
あるだろうし、事実オーケストラという集団の中ではそんな事例も
目撃してきた。

ただ そこで完全な対立構造を作り出してしまうと
集団はうまく機能しなくなる。 

自戒の意味も込めてだが、のぼせ上らない。複眼的な思考を忘れない
学生のころはよく生じた問題なのでよくこんなことを考えていたが、
最近岩田先生の本を読んでまた改めて考える。
まさに! とおもった部分があったので忘れないように書いておく。

以下『「患者さま」 が医療を壊す』 より抜粋

自由とは一見逆説的ですが自分で自分を束縛し、適切にふるまうための
ツールなのです。自由を与えられたからといって気ままに好き勝手していいわけではなく
(またできるわけもなく)自分を律して適切に「半歩遅れて」ふるまうのが大人のやり方
なのです。それを他人から強制されず「自主的に半歩下がる」
ということが大事なのです。
強制的に他人にやらされていない、というところにこのふるまいの高貴で美しいところが
あります。この美しさを僕たちは希求しなくてはならないのです。
これこそが対立を回避するためのツールなのです。
(中略)
医者と患者が平等であるべきだ というポリティカリーコレクトな言説が医者も患者も
不幸にしてしまいました。悲しいことです。
これは男と女が平等だ、とさけぶとぎくしゃくしてしまうのと同じです。
それは正しいのですが 叫んじゃいかんのです。

2011年2月15日火曜日

SBYO

何度かコメントしたシモンボリバルユースオーケストラ、 ドゥダメル指揮のステージ
真骨頂発揮の演奏である。

小手先のお遊びじゃない迫力とテクニック
そしてやっぱり 「わくわくさせられる」のである。

舞台上の演奏外のパフォーマンスは実はあまり好きではないが
ここまでやるなら話は別である。

「不器用だけど 中途半端でない 」
ドゥダメルのキーワードではないだろか?

2011年2月14日月曜日

読書

最近読んだ本を 忘れないように書いておこう

・クオ ワディス(上・中・下) シェンキェーヴィチ
・人間失格  太宰治
・疲れすぎて眠れぬ夜のために 内田樹
・武道的思考   内田樹
・下流志向     内田樹
・「患者様」が医療を壊す   岩田健太郎
・カラマーゾフの兄弟 岩波 1.2.3 
新潮 上・中
ドストエフスキー
・小泉八雲集    
・クジラを食べちゃだめですか?
関口雄祐
・シーシェパード    

意外と少ないな・・・。

カラマーゾフに大分やられてますが いよいよ
最終巻に到着だー

むすめ

むすめのはいはいがどんどん速くなる。
かえってシャワーを浴びようとすると えっちらおっちら
こっちまで顔を見せに来てくれるのだ。

いや・・・ほんとかわいい。
がんばってはってきて よいしょって顔をあげて
にこってこっちに笑うのですよ。。

もう勘弁してください~

息子と娘を膝にビール 妻の美味しいご飯。

これ以上望むことないっす

これを載せないと

動画を載せるならば自分の中で外せないこれを載せねば!

カルロス・クライバー指揮 バイエルン放送交響楽団 ベートーヴェン7番4楽章
昭和女子大学人見記念講堂

数少ないクライバー先生の演奏記録の中での自分のベストは
コンセルトヘボウ ベト4だけど
ちょいと動画をみて 元気が出るのはこれかな

魔法使いですね この人は。
7番は舞踏の神化といわれる作品だが
のぼりつめていくテンションはまさに会場が一体となって
別の次元へ向かうような恍惚感
会場にいたらたぶん号泣してましたね。
終わった瞬間の会場の噴火はそりゃー無理ないでしょう
叫ぶでしょう 


伝説の日本公演 だれか生でその場にいた方に
感想を聞いてみたいものだ。

表彰

出稼ぎは殆どインフルエンザ・・・。
MIの転送があったけど今回はいい判断ができた。
以前同じ病院で、患者さんにはすごく感謝されたけど
医師としてはすごくみっともないミスをしてしまったことがあった。
リベンジ リベンジ。

日曜は小さな研究会でだけど なんだか表彰されてしまった。
なにはともあれうれしいもので・・・。

臨床におぼれずに持ち続けるリサーチマインド
ペーパーワーク

今のうちに訓練しておきたいものだ。

2011年2月12日土曜日

疑問

★ 超急性期脳梗塞のT2*をどこまで評価するか?
T2*での梗塞巣内の出血まで検出してしまうと治療がかなり限定されてしまうのでは
ないだろうか?? いままでの治療の流れで行けばCTでの評価でよいはずだが・・・。
そんな論文ないか探してみよう

真珠の男

パールマン Bazziniの妖精の踊り、好きな人はきっと知っている超絶技巧の名作。にしてもこのひと
なんでこんなに人をわくわくさせる演奏ができるんだろう。真珠より大切な我々の宝物!
「物理学法則を無視した演奏」 と以前思った。
右手はもはや理解不能だけど、左手は上腕からの動きに無駄がない。
そうすると「頑張っている感じ」がまったくない 演奏になるのだろうか?
この人が弾いているのをみると うっかり自分でもできるんじゃないか?
と思ってしまうことがある。 無駄を排した動き 掌から先の動きは真似が難しいけど
方から上腕、前腕の使い方は真似が出来得るのかな?
研究、 精進です。




2011年2月11日金曜日

MELAS

失音楽の方の診察に立ち会う。
いろいろ思いがあるのだが、思いが偏ってしまうのだが
「こんなことがあっていいのだろうか??」

なんとかしたい。

何者??


うまくUPできた。 ブログすげーなあ
気を良くしてもう一つUP 
大分前に見つけたけど そんなに有名じゃなさそうなヴァイオリン弾きが
なんだか場末っぽいところでやってる
しかしすごい!!
もうひとつのsmooth criminalも 名の通っているDavid garettなど
比較にならないパフォーマンス

何者だこのお人???

ここまでは無理でも
こういうフィドル的なプレイがいつかできたらいいなあ

動画初投稿



初めて動画を張ってみる。まだお気に入りがたくさんあるのだけど
今日はたまたまこれ
ムラヴィンスキー 指揮 レニングラードフィル ショスタコの革命4楽章

圧巻の演奏である。無駄のないムラヴィンスキーの動き、
その厳しい表情! しかし根底に流れるマグマの様な熱
軍人か!! と思わせるようなガタイのよさ・・・。
かっこいいす 今まではCDでしか聞いたことがなかったけど
動いているムラヴィンスキーが見られる いい時代だあ・・・。

うまくUPできるかなー

出血性梗塞

出血性梗塞=塞栓性梗塞
と考えていたが勘違いだった。 三椎体でない=NMOでない
と同じようなpit フォール、考えてみりゃ当たり前なんだけど・・・

発症3日以内の虚血性脳血管障害1487例 
出血性梗塞は11%で認められ、その51%が心原性脳塞栓症
つまりあとはその他の機序、ラクナ梗塞でも報告がある。

◎血管の閉塞が持続していてもその末梢への側腹血行を介した
逆行性血流により出血性梗塞を来す例がある。 stroke 20 876-883 1989

◎超急性期の血腫はT1 iso

◎STA-MCA吻合術は来院時のCTスキャンで新鮮梗塞巣があるもの
意識障害の強い症例は適応にならない。

◎内頸動脈、M1狭窄のアテローム血栓性梗塞で 皮質枝領域に散在性の
梗塞がおこることが よくある。

ちょうどM1近位の狭窄病変があってレンズ核線条体動脈全域が
梗塞になっていて さらに皮質領域に散在する梗塞巣
という症例 アテローム血栓性で筋が通りそう。
勉強になりました。

講演

周辺の神経免疫をやっている方々が集まる研究会で
時間30分!?の講演 MGについて。

いい肝試しのチャンスであるのでお引き受けして準備をした。
今回は初めてこういった発表後に疝痛発作をおこさずに
クリアできたので緊張したが収穫は大きかった。

それよりも他の先生型のお話が勉強になった。

・疑問。 パルスで標的と考えた抗体が低下したことは
原因がその抗体といってよいのか?

・synapsin Ⅰ抗体関連脳炎??

・MSでは脳梁はダメージをうけて痩せてくるが
多発脳梗塞では痩せてこない

・McdonaldのMS分類が2010年に改定されている
大きな点は 時間的多発がMRIで造影病変と非造影病変が
混在することでOKとしたこと

・MSはCISの時の治療開始が大事

・MSの認知症は重要な問題

★ 視神経炎の鑑別
★ 細胞障害性のMRIパターンとは?

・初発時に非症候性のMRI病変が多いと予後が悪い

・2次進行性のMSはBBBが修復されてしまった後
薬が病変部に到達しにくい。
さらに造影剤がとどかず 造影されにくい

・3椎体以上 という言葉にとらわれすぎない。
胸椎と頸椎では椎体の大きさが違う。


肝試しもよかったが、勉強になりました。

2011年2月9日水曜日

統計処理

いろいろ本をつまみ食い、ネット情報をつまみ食いしていたら
データをなんだかよくわからない方法で解析していた。
KB兄貴の指摘で気づく。

はあ・・・。  参った。

基本的なことのはずだがここに記しておく。

対応のあるt検定はその2群間の差が正規分布に従うことが
施行条件。 正規分布に従うかどうかは
shapiro-wilkのw検定  

それでOKならば 対応のあるt検定が行える。
NOならばwilcoxonの符号付順位和検定(signed-rank test)を行う。

しかし兄貴に教えてもらったJMPなる統計ソフトが
院内のPCにあるということが判明。 
その性能に度肝を抜かれた!!

あれほど煩雑だと思っていた計算があっという間に・・・・

JMPすげえ、  というか アニキすげえ!!

2011年2月7日月曜日

インフルエンザ

出稼ぎ先で難しい症例
60代の男性 加療されていないCOPDあり。
前日から咳、発熱、痰
当日徐々に呼吸苦がひどくなってQQ要請

インフルエンザ陽性であった。
レントゲン上は浸潤影ははっきりしない。


β刺激薬で呼吸苦が改善したため、入院のうえ経過観察
としたものの 数時間後に再増悪
人工呼吸器管理を要した。

・まずはCOPD呼吸不全とはいえ ステロイドの量は通常の細菌感染
と同じでよいか?ということ。
→大体 mPSL 40~80を3回程度で補充


・エラスポールなどを早期に導入すべきかということ
→昨年の症例報告では使用していない

・タミフルの投与期間・・・・というより経鼻胃管よりも呼吸器を使ってリレンザ
にすべきだったか?
→経鼻胃管でもよいようだが、耐性を考慮してアマンタジンとの併用を
考えてもよかった。延長の効果はエビデンスは今のところない。


難しい症例でしたが 挿管、救命できたのはよかった。
このあとも改善してくれるとよいのだが・・・・。
こういうむつかしいなあ という思いができるのも出稼ぎのメリット
精進 精進

2011年2月3日木曜日

誘発電位

実はよくわからないSEP・・・ 喝

◎上肢SEPの観察点
N9 Erb
N13 脊髄後索
N20 体性感覚野

N20-N13 central conduction time

◎下肢SEP
後脛骨N刺激
N20-P37 central conduction time

ひとまず最低限確認

2011年2月2日水曜日

追加

CPM、EPMの原因

急速な低Naの補正には気をつけろ というのは研修医の常識だが

原因としてその他をあげると
・慢性アルコール中毒
・低栄養状態
・肝疾患
・腎不全
・重症感染症
・糖尿病
・悪性腫瘍末期
・火傷
・移植手術後

などもあるらしい。 

extra pontine myelinolysis

EPMについては定義すらよくわかってなかった。

有名なCPM(central pontine myelinolysis)の反対語として
定義されているのを今日初めて知った・・・。 喝

浸透圧性脳症のうち 橋に病変が見られるものが
CPM


橋以外の 基底核、視床、内包、などに通常両側性に見られるものが
EPM

上記の部位は白質と灰白質が入り組んでいるため液体の拡散を
制限しやすい構造になることが
浸透圧性脳症として病変がでやすい理由だそうな。

ついでに一言
MSの病変のADC値は??  → 上昇

2011年2月1日火曜日

見かけの医師不足

全国医学部長病院長会議が医学部新設に慎重な対応求める


こんな記事を読んだ。「医師の数を1.5倍にします」 民主党のマニフェストに書いてあった。
まえまえから思っていたが 医師の数が足りないことが主問題ではないのではないか?
資源活用の方法の問題である。


偏在化とかなんとかいろいろシステムの問題も言われているが
自分は核心は
マスコミの報道による国民感情操作によって起こった
ここ20年の医師のモチベーション低下


であると思う。マスコミへのリテラシー能力はいまだに足りないと思うが
20年前の日本国民は更に低かったと感じる。
医師だけがこの厄災を被っているわけではないが、
国民が医師との関わりをマスコミの誘導通りに(マスコミにその意識はないだろうが)
変革させたことによって 医師の平均モチベーションは著しく低下した。
結果困っているのは誰であろう日本国民である。


「やってられない」「裁判にならないように」という感情が薄ぼんやり浸透したことが
「見かけの医師不足」を作っている。
ここ20年の報道をうけて心の底から
「わが身を振り返って 患者さんのために日々精進いたします」
と悔い改めている医師にまずもって遭遇したことがないのである。
(おそらくマスコミもそれを目的として報道していない。)


個々の医師で見てみれば みな一生懸命働いている、毎日患者さんのために
なることがうれしい。 しかし全体を論じたときに医師全体のモチベーションは
下がっていると言わざるを得ないのではないだろうか??


医師不足 じゃあ増やしましょう 
では解決しない。 無駄な金が使われ、それこそ20年間マスコミが
作り上げたイメージの様なアホな医者が増え、
新設された学校へ臨床医が流れることで現場はさらに困るのだろう。


ニーズがあるから増やすでなく ニーズそのもののカスタマイズを図る
という発想はどうなのだろう?
即効性はないかなあ・・・。


うーん 
でもこれは一面的な見方なのだろうか??
確かに医療安全の意識はここ20年高まったことも間違いないし
馬車馬のように働いて健康を害する医師はおそらく減ってはいるだろう。


でもなあ・・・

車内にて

昨日はSCUの出稼ぎ、久しぶりに荒れたが勉強とリハビリになった。

・視床のBAD あってもいいのか?よいよね
・VPシャント後の一側硬膜下出血、 圧下げすぎ?
・NIHSSの特殊ケース(意識障害などで自動的に決まるやつ)

帰りの車内でカラマーゾフの兄弟をよんでいると脇から
吹奏楽部の女子高生と思われる二人の会話が・・・ どうやら
片方の子が他パートの練習態度、演奏の仕上がりに大層不満
らしい。 まーーあよくある話で、オケでも吹奏楽でも
その手の争いは絶えた試しがない。

自分はどうだったかなあ・・・・
なんにせよ違和感があったのはその子の剣幕の凄さ
(読書を邪魔されたのもあったかもしれないが)
坊主憎けりゃ袈裟まで・・・みたいな話になっている。
(鉛筆を譜面台にひもで結び付けてないから 演奏も最悪になる!??など)

これもよくあるケース、ここまで行ってしまうと大体その意見
自体が集団を上手く回さなくなるのでどこからか調整役がはいる
ことになる。

いろいろなことが思い浮かんだけども
とにかく怒りのボルテージを全開にして人と会話してしまうことが
常態化してしまうと、おそらく周りからのフィードバックは
なくなり(学生時代はあるかもしれないが)
いずれは裸の王様になるのだろう。

ボルテージが上がってまくしたてる人にわざわざ
反論する人はすくなくなるし、そのことがかえって
その人に周囲を見えなくしてしまう。

わが身も慎まねばなるまい。

ただ音楽団体においてはそのボルテージの上がる人
がいて、反発する人が出て、調整する役割の人が出てきて、
なんとなく時間とともにその音楽の色ができてくる。

それがあまり意識されていないことも多いし、自分も
昔は上手くて 熱心な人あつまればいい音楽になる
と思っていたが、どうもそうではなさそう と最近思う。
どうも調子のくるうVn いつも落ちちゃうOb
ハイトーンのでないTp へたにうるさい先輩
ちょっとやる気に乏しい後輩
そんな要素が「いい音楽」には必要な気がする。


これって
社会のであり、目指すべき社会の形なのかもしれない