2011年4月27日水曜日

ぽっかり

DBSがとある事情で途中延期になったのでぽっかりあいた。

復帰戦を終えていろいろ考える。

「武道と音楽は似ている」というスタンスで居着きをなくすような
演奏ができないかと考えていたが、本番では全くふきとんでしまい
おっさんがリミットブレイクしてガしがし弾いているという
煩悩丸出しの 隙だらけの演奏だったと思う。
緊張の中でからだをコントロールすることもいろいろ思案は
廻ったが 結局まだまだのようだ。

音楽をする場合
・ 音楽の力を借りてアウトプットする
・ 自らの表現をアウトプットする

この二つがあって、クレバーな演奏家、ベテランの演奏家は前者
を圧倒的に高めることができて、その背景は
緻密な音楽の分析であったり、感性、想像力であったり
あるいは経験であったりするのではないだろうか?

後者がことさらに求められてしまうことがままありそうだし
自分もそれに弱いけども
オーケストラに限っていえばそのやり方のみで
高校生に太刀打ちすることは難しいのではないだろうか?

自分の経験からだけども
自らのうちに燃え盛るものをただぶつける というのは
音楽においてはあるときに奇跡的な名演を生み出すが
多くの場合上手くいかない。
まして高校生は (かなり限定されているけども)
冗談抜きに 演奏会翌日の自分など想像できないくらい
一つの演奏会に命をかけていて
本番のテンション、その過程 どれをとっても我々は太刀打ちできない。
高校生かなり後者に特化したバランスで勝負しているのだ。

さてそこで自分が音楽をするときどうするか。
高校生の自分に負けない感動を他者と共有するにはどうするか。

やはり前者を伸ばすことかなとおもう。
音楽のもつ力 すごさは 高校生の自分よりはるかに知っているし
そりゃ経験値もちがう。
それをもって アウトプットの方法を工夫していけばきっと
いいものができるのではないか
そうおもう。 

2011年4月25日月曜日

復帰

6年ぶりに演奏会に復帰した昨日。本日若干燃え尽き気味でしたが
午前中むりやりいろいろ働いてリズムを戻しました。

まだ娘はおっぱい飲んでるのに復帰にGOサイン出してくれた妻にまず
感謝です。 ありがとう。
ちょっといつもと違うところみせられていたらうれしいなあ・・。

ホールでの演奏がとにかく気持ちよかった。
FM3のコーダで広がる大きな音楽に ホール照明と空気がまざって
リハーサルではやくも涙腺が緩んでしまいました。

演奏会はこのオケならではの空気を満たすことができたんじゃないかな。
まだまだあるので断続的に感想をかこうと思う。

あさ開

盛岡駅近くの酒造のよう。あさ開 何て読むのか不明・・・。
先週のお酒は あさ開でした。
岩手は上品なお酒が多いのかな? 浦霞が男の酒とすると
女性の酒 だったかも。

2011年4月20日水曜日

小児の脳卒中

斜め読み小児の脳卒中原因疾患


arteriopathies (53%), cardiac disorders (CDs) (31%), infection (24%), acute head and neck disorders (AHNDs) (23%), acute systemic conditions (ASCs) (22%), chronic systemic conditions (CSCs) (19%), prothrombotic states (PTSs) (13%), chronic head and neck disorders (CHNDs) (10%), atherosclerosis-related RFs (2%), and other (22%).


15歳以上だとこちらに来ることも十分ありうる。
血管炎、自己免疫疾患、心疾患 しっかりスクリーニングしたい。

2011年4月19日火曜日

菊の司

今週のお酒 菊の司 亀の尾仕込み  (岩手)

吟醸香 というのでしょうか? あれが強すぎてすこし好きでないとおもってしまう
お酒もあるのですが すごく上品で 濃厚なのにするする入ります。

15の夜といえば

ひさしぶりに15の夜をみて思い出す。
「うた魂」という日本映画

なにかすごくメッセージ性があるとか 芸術性があるとかそんなんじゃなくて
すなおに楽しめた映画でした。
うわあ・・・動画乗っけようと思ったけど削除されてた!


しょうがないので予告編と録音を・・
15の夜男性三部合唱 暑いです あいや 熱いです。

2011年4月18日月曜日

15の夜


長淵さんつながりというわけではないけどクラシック以外のお気に入り。
尾崎豊 崇拝 というスタンスには少し違和感を覚えるのだけど
そういう言葉がでても不思議でない強力な魅力

魂が叫んでいるから、魂に叫ばせることができるからこのパフォーマンスが
可能なのだろう。

シューマン、クライバー、尾崎豊 とくくるのはさすがに無理があるのかもしれないけども
凡人は折り合いつけてしまうようなことを 折り合いをつけずに
貫いているところは共通なのかもしれない。

たまに見たくなる動画で、いつ見ても鳥肌が立って熱くなる。

バクロフェン髄注

痙性対麻痺へのバクロフェン 個人的には初の髄注治療

GABA(B)受容体を介して、シナプス後ニューロンにおける内向き整流性カリウムチャンネル
の活性化や、シナプス前ニューロンにおける電位依存性カルシウムチャンネルの抑制などの機序により神経の過活動を抑制。

ギャバロン 50μg を投与して1回髄腔内投与
1~8時間後に効果を判定

Ashworthの評点
1、筋緊張の増加なし
2、筋緊張の軽度の増加と、屈伸により引っかかる感じがする
3、筋緊張の明確な増加はあるが、他動的に動かせる
4、非常に筋緊張が増加し、他動運動は困難である
5、完全に硬直している

効果が確認できれば 埋め込みを検討

2011年4月17日日曜日

自分の責任

原発はなかなか終息しない。政府内も何やら不穏である。
今の政府はだめだと批判するO沢さん、その他。
国民は政府の対応には不満だけども
首相交代というデメリットを上回る成果を出せる期待感もなさそうだ。


190くんがこんな文章を書いていた。(無断転載ごめんね)
「空気と水と土を汚して、心配しなくていいことまで心配しないといけないくらい人の心を不安と猜疑で染めて、世の中をこんな状態にしてしまった我々の責任は酷く重たいことだと思う。子供達には色んなことで償いをしないと。何が出来るわからないけれど。」


無力感を形成しているのは突き詰めて考えれば政府でも首相でも政治家でもなくて
やっぱり我々なんだろう。 どうしてこんな国になってしまったのか
という問いには必ず自戒の背景が必要であろうとおもう。190くんが 我々の責任
という言葉を使ったところにものすごく共感を感じた。


自分の足でどっしり大地に立つのだ。 

長淵剛

長淵剛さんが被災地の自衛隊で歌ったらしい。
会場の空気を想像して胸が熱くなる。

クラシックのことばかり書いていたが長淵剛 大好きです。

男くささを具現化したような風貌と
ぶちかまされる音楽が無条件でグッときます。

ひさびさに「男たちの大和」で流れていた「close your eyes」を
聞いてみる。 熱いなあ。

まだ息子も娘も生まれる前に妻とみにいき、一人号泣したのが
なつかしい。前の病院でものすごくお世話になった脳外科NM先生
毎年靖国神社に参拝していらっしゃると言っていた。

なぜ?ときいたら 筋は通さなきゃならんと思うんです。そうかえってきた。
久しぶりにお会いして酒飲みたいなあ。

呼吸筋麻痺先行型

ALSには呼吸筋障害が先行するタイプがある。
呼吸苦をいきなり神経筋疾患と見破るのは難しいが
呼吸筋麻痺型はfasciculationがよく出やすいようだ。

舌委縮

両側の舌委縮の鑑別はマスターSTがよく口にしている

・ALS
・KAS  この二つで殆ど

・舌がん
・post radiation(舌下神経は影響されやすい)
・舌下神経が頸椎骨折によって圧迫
(骨転移)

2011年4月14日木曜日

POTS

POTS(postural tachycardia syndrome)

起立時の著しい頻脈。起立性低血圧がないことが条件

循環血漿量が少ない状態が背景にあり、起立時の心肺内圧低下によって
交感神経系が賦活されて頻脈を生じる。

入浴時の血圧低下

入浴に伴う静水圧効果で、静脈環流量が増大する。結果副交感神経優位の状態に
なる。そこに全身加温により全身の血管が拡張する。温熱で深部体温が上昇すると
視床下部体温中枢が刺激され、血管拡張と発汗による放熱反応が惹起される。

神経調節性失神

いまいち整理がついていないことが多いのでまとめてみる。

過度の急激な血管拡張に伴う前負荷の減少
+
代償機序としての交感神経の過緊張

心室の過収縮により心室圧受容体が刺激され、遠心性交感神経活動の抑制と
副交感神経の過緊張がおこる。

①起立性低血圧との違い

OHは起立に伴う静脈環流の低下に対して本来起こるはずの交感神経の緊張が  
起こらず血圧が回復しない。

②長時間の立位は 神経調節性失神に分類される。
③疼痛(情動失神)、頭部の後屈(頸動脈洞失神) 咳嗽、排便(状況失神)
はいずれも神経調節性失神に分類される。

2011年4月13日水曜日

痙性対麻痺

痙性対麻痺の鑑別(専門医試験本より)

・脊髄梗塞
・脊髄腫瘍
・家族性痙性対麻痺
・adrenomyeloneuropathy
・HAM
・変形性脊椎症
・ALS
・MS
・傍矢状髄膜腫
・慢性硬膜下血腫
・脊髄炎
・亜急性連合変性症
・SCD
・キアリ奇形
・頭蓋底陥入症
・大孔付近の腫瘍
・AIDS
・脳腱黄色腫症
・Krabbe
・ALD
・AVF

2011年4月11日月曜日

呼吸器2

職業柄長期に呼吸器を装着している患者さんの対応は多いのだが
急性期のコントロールは手薄かもしれない。

ICUブックから抜粋。 ARDSのとき

1、患者の予測体重(PBW)を計算
男 50+0.9(身長-152)   あ、私予想体重以下達成!!  
女 45.5+0.9(身長-152)

2、初期値は 8ml/kg PBWに設定
3、5~7のPEEP
4、実測値Vtが6ml /kgになるまで少しずつ1回換気量1ml/kgずつ減らしていく

5、達成されたらP plateauを測定 目標気道内圧は30以下
6、気道内圧が高ければ1回換気量をさらに徐々に下げる。

pH 7.30以下の場合は呼吸数を上げて調整。35回以上になってしまうときは
換気量を1ml/Kgずつ増やしていく。


この間の対応が間違っていないことを確認できた。
調整は1ml/kgずつでよいのか・・・・。

呼吸器

さて今回の出稼ぎででたお題

・IPの呼吸器設定
・口腔内感染症
・感冒 の処方のみなおし
・膵炎の初期治療

FM3

昨日は合奏。
スコットランドの一楽章が非常に楽しかった。

今までも
アレグロのテンポ設定がすごく変わっているけど
全体を見渡してみると 新しいイメージがわいてくるなあ
と感じていた。

昨日の合奏はそれまでのイメージを超えた世界が
見えました!

音楽はすごいなあと 改めて実感。
いちプレイヤーとしてはどうしても弾いている部分に
刹那的に没入してしまいがちなのだけど

曲を絵としてたとえるならばどうしても俯瞰して眺めないと
いけない。その中で今その筆にどんな色をつけてどのように
筆をキャンパスに置くのか というようなことが
音楽でも必要なんだろう。

ああ・・楽しかった。

週末当直

今までは結構週末に出稼ぎをいれていたけど今回で終了。
家族の時間をふやすのだー。
10年うちの家族がお世話になったトルネオさんは引退
VOXYさんにお世話になることになった。

はやく息子とキャンプに行きたいなあ―。

2011年4月7日木曜日

浦霞

そのまえは震災の翌日に購入した浦霞 本醸造 1升ビンである。
正直本醸造は「混ぜもんのある酒」としてランクが低かったのだけど
なんとなく東北沿岸の酒を飲むべきな気がして購入した。

本醸造さん ちょうしこいてすんませんでした。
これは浦霞さんの技によるものなのか、、 すごく上手にできあがっていて
へんな純米よりうまかったかも。(味覚が場末対応なのかも・・・)

すっきりで飲み飽きがしないおさけでした。

立山

なんで今まで気が付かなかったのか・・・
ご近所にごきげんな酒屋さんがあるのでそこで日本酒をいつも入手している。
結構知られざる酒もあったのに 記録してなかった・・・・。

こつこつ記録していこうと思う

今は「立山」 吟醸
名前からわかるとおり 富山の酒。今は亡きじいさんのふるさと
自分も上ったことのある山で思い出深い。 多分息子が小学校高学年に
なったら連れて行くんだろうなあ。

それはそれとして。 この酒は最近のんだどの酒よりも透明でした。
気を付けて飲まないと味がわからないくらい。 水よりもすっきりなのである。
外れはない酒屋だけど これまたいい・・・。

2011年4月5日火曜日

二次変性

ビンスワンガーの二次変性として 脳幹萎縮はありうるか
MSAなどの脳幹萎縮との鑑別は?

・基底核が真っ白な多発性脳梗塞の 脳血管性パーキンソニズムと
・脳梗塞が点在しているMSAーP 

被殻外側が梗塞の高信号にまぎれてよくわからず
中小脳脚の高信号もはっきりしない場合・・・。

2011年4月4日月曜日

ボウビ録

・ソウカンのアートを・・・。
・低K
・低Kとてんかん 肝障害 。。。。んーウェルニッケ
・小脳出血
・眼瞼だけの浮腫

2011年4月1日金曜日

もうひとつ

昨日のコンサートでもう一つ忘れないように

小品や交響曲の2楽章だけ のような形式のコンサートだったのだけど
きっとこれはそういうスタイルのコンサート用の演奏だったのだと感じた。
(気のせいか?)

というのはハイドンの 時計 4楽章演奏する中での2楽章と
有名な2楽章だけを演奏する場合 なにか意識して変えているのでは
ないかな と思ったのだ。

どうだろう??演奏するほうも何か気にしているか?
それとも指揮者の仕事なのか??

オーケストラの日管弦楽団

単身赴任をいいことにコンサートへ

東京都内のオーケストラからメンバーを集めたオケと広上淳一さん。
震災以来固まってた体の分子が自由な動きを取り戻した気がします。

もちろん藤村先生と荒井さんが引っ張るオケもよかったのですが
初めて生で見た広上さんにひきつけられましたー

チョンさんとは全く違うタイプの指揮ですが、これは日本人しかできない
んじゃないかな? こびるわけでも 支配するわけでもなく・・・・

道化のようにふるまいながらなぜかオケはどんどん高揚していく感じ
井上道義さんともまたちがうんだよなあ・・・・。だめだ 表現できない
でもただただぶんぶん振り回して空回りしている人とは絶対違うのだよなあ・・・。
なんでだろう???

しかし終演後の会場の空気や自分のまあるい気持ちを感じて
被災地だけでなく その他の場の人々に音楽を届ける意義は
すごく大きいと思った。

自粛、自粛 で失うものもある。
とくに こういう心をまるくする所作は継続すべきじゃないかなと思う。
バランス ということだ。