学生時代にオーケストラにのめりこんだが
その一つの原因としてコンサートマスターをやっていた
ことが大きい。
コンマスをすると さらに武道とのつながりを感じる。
コンサートマスターが変わっただけでオーケストラの音が
変わることがあるか? 当然あります。
合図がうまい、純粋に楽器を弾く技術が高い というのは
当然あると思いますが、それ以上の
「全体の呼吸を合わせる能力」が 運営上も演奏の瞬間にも
コンマスには要求さる。
といって自分にそんな大それたことは出来ていなかったわけだが
師匠たる三浦章広先生がその席に座り、そのオーケストラのなかに
いると、それこそ吸い寄せられるようにオーケストラがまとまっていく。
隣で弾いていると今まで自分が弾けなかったようなところまで
弾けるようなことが起こる。
内田樹さんが 合気道の稽古について 相手と呼吸を合わせることで
「相手と同化することで」ありえない動きが実現される。
様な事を書いていらっしゃったが、やっぱり似たようなことなのでは
ないかなと思う。
そういえば武道とのつながりについて考えたのは三浦先生がコンマスをする
リハーサルの見学をしたときに漠然と思ったのだった。
「隙がない」 と感想を言って 「うまいことをいう」
とおほめをいただいたのを覚えているが、たぶんそういう感覚あるのだろう。
合気道とオーケストラの極意は同じ というと極論だろうが
いつか内田先生と直接お会いする機会があったら是非聞いてみたいなあ。
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