2011年3月30日水曜日

シューマンの幻聴

シューマンを聴くと、演奏すると こちらの想像力が通常より拡大される
気がする。日常では気付かない世界に魂だけ遊ぶことがある。

あまりに繊細で研ぎ澄まされていた才能
シューマンの交響曲2,4はとくに 聴いていてかわいそうになってくる
事がある。かわいそう というのは不遜かもしれない

4番の冒頭は ベートベンの書く冒頭のフォルテとはまったく異なる
ベートーヴェンはやはり叫び、唸り そういった感じ
シューマンは 声も出ないような呼吸もできないような溜息 そんな印象。
いま演奏するのをイメージすると
とても難しい。  思いをためてためて 堰が切れたようなフォルテの演奏・・・
なんか違う。
か細く消えるようなほぼ無表情な演奏 ちがう。

あくまで想像だけども ものすごく自罰的なフォルテ とでもいうのだろうか??
叫んでも 唸っても 泣いてもいけない。  詫びる というのがかろうじて近いのか??


岩田誠先生の書いた「脳と音楽」を読む。

シューマンの晩年に聞こえていた幻聴。

Schumann - Geistervariationen(Ghost Variations) Demus



なんでそんなに・・・・・。
と切なくなってしまう。 ミューズは彼に「大丈夫だよ」と言っている。
そんな音が降りてきて彼に書かせた最後のメロディー

天才 というより 天使 だったのかもしれない。。


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