2011年3月1日火曜日

読了

カラマーゾフの兄弟を読み終えました。
他の本つまみ食いしながら 半年近く読んでた気がする。

完全に消化したとはとても言えないけども
やはり読んでよかった作品。10年後にももう一度読みたい
ものだ。 

神と、人と、社会と 
こういう普遍的なテーマを描いている点では
クオワディス に似ているところもあるのかも。
恋愛小説的な側面もあり そこも面白いところ。
かなり歪んではいるものの 通常切りえない断面で
それをとらえているためか 新鮮であった。

イワンとアリョーシャの対話である章からつづく
大審問官 は何度か読み返してみたが
いまでもはっとさせられる。当時の社会にこれが
出版された時の衝撃はいかほどであったか???

思考を深く 深く掘り下げてゆける人はあっても
それをここまで整然と記述できる人は稀有なんだろうなあ。

波間にぷかぷか浮かんで、たまにこういう本をよむと
深い海の中までのぞくことはできるけど
その深さまで潜ったときの圧力や景色は想像するしかない。

読後の感想が簡単にすらすら出てこないあたりが
まだ十分に自分がこのレベルに達していないということなんだろうなあ・・・。
古典文学、。もっと食べていきたいです。が

一休みして 今度は 山本周五郎 樅の木は残った です。

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