2013年7月8日 梅雨明け直後、朝からの湿気と高温で雷鳴がとどろく夕方
かねてより計画していた水戸室内の定期 @サントリー
業務を無理やり整理して 何とか間に合う時間に到着!
細川俊夫 室内オーケストラのための<開花II>(日本初演)
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 ピアノ 小菅優
シューベルト 交響曲第8番 グレイト
指揮 準・メルクル
演奏前に先日亡くなった潮田さんの追悼のためモーツアルトが演奏されるという
通知がパンフにもはさまれていた。
月曜夜にもかかわらずほぼ満席のサントリーの照明が客席も舞台もゆっくりと落ちてゆく。
ゆっくりゆっくり演奏者が舞台に出て 着席。
指揮者が。。。。 ん!!!!?????
小澤さんだ!! 会場全体一気に緊張感が高まる。ざわつかなかった。
「なにか特別な空間にいる」 という会場の共通の感覚。
完全に物音がなくなった所から小澤さんの腕が上がり 始まるモーツアルト
あの演奏自体を表現しうる言葉を自分はまだ持たない。 ただ Durなのにとても
悲しく、やさしく。 そうか 悼むとはこうしたこと。。。 そう思いながら
ただ顎においた左手を そのまま動かせず曲が終わった。
静寂のまま奏者は退場。「拍手はお控えください」など アナウンスもメモもはいっていなかったが
誰一人物音を立てなかった。
「何もかも透明になっていった」 とある人が表現していたが 少し近いかもしれない。
続く。